徐福 – 鶴と火

徐福 – 鶴と火 Xu Fu, Crane and Fire
(シングルチャンネル・ビデオ / 18分41秒 / 2025年)

作品概要

富士吉田では、古くから「東の海の果て、仙薬を求めて渡来した」とされる中国・秦の方士徐福の物語が語られてきた。始皇帝に不老不死の薬を捜すよう命じられた彼は、幾多の大海と山を越えて日本列島へと渡り、最終的に富士山の北麓に足をとどめたと伝えられている。また、富士吉田は古くから織物産地として栄えており、徐福がもたらしたとされる養蚕・機織りの技術伝承を背景に地域の織物文化が育まれたという語りもある。富士吉田の福源寺境内には、彼が千年の寿命を得て“鶴に姿を変えた”のち、この地に舞い降りたという「鶴塚」の伝承が残されている。 白い衣をまとったダンサーが、徐福面・蚕面・女面を順に被り替えながら、織物工場や蓮池など市内の複数の場所で舞う。織機音や環境音を取り入れたサウンドに導かれるように、ダンサーの身体は土地の記憶をたどり、実体として存在しない〈徐福の気配〉を現在の時間へ引き寄せる。 鶴となった徐福、手織りの布を織る女たち、そして現代に残る織物工場の響きと風景。これらが重なりあいながら、土地に根づくこうした語りと、布・繊維産業における「遠くから来たものが、別の姿を取って受け継がれる」歴史。神話/伝承と産業/技術、そして身体と記憶を織り交ぜた“現在の神楽”として、ダンサーの動きと音が重なりながら、富士吉田に息づく複数の記憶の層を、観客が現在の時間の中で読み取るための装置として構築していく。

ディレクション・編集・音楽 Direction / Editing / Music
永田 風薫 Fuka Nagata

ダンサー Dancer
今井 あこ Ako Imai

詩 Poem
青柳 菜摘 Natsumi Aoyagi
『海火歌』kaihiuta

朗読
スギノワカバ Wakaba Sugino

撮影 Cinematography
齋藤 千春 Chiharu Saito
近藤 蕙眞 Keima Kondo

3Dプリント協力 3D Printing Support
王 之玉 Wang Zhiyu

スペシャルサンクス Special Thanks
和田 信太郎 Shintaro Wada

撮影協力 Filming Cooperation
(有)田辺織物 Tanabe-Orimono

取材協力 / Research Cooperation

富士吉田市 Fujiyoshida City
富士河口湖町 Fujikawaguchiko Town
武藤株式会社 MUTO Co., Ltd.
ソーシャルセンターたからじま Social Center Takarajima
富士山生地加工合同会社 FUJISAN FABRICS Co., Ltd.
有限会社 テンジン TENJIN Co., Ltd.
丸幸産業株式会社 Maruko Sangyo Co., Ltd.
奥博整経 Okuhiro Seikei

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